木曾御嶽周辺 大沢上山(1366.9m) 2014年10月18日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 13:18 林道入口−−14:02 尾根に乗る−−14:32 1129m峰−−15:01 1330m峰−−15:09 大沢上山(休憩) 15:19−−15:27 1330m峰−−15:39 1129m峰−−15:52 林道−−16:10 林道入口

場所岐阜県下呂市(旧小坂町)
年月日2014年10月18日 日帰り
天候
山行種類籔山
交通手段マイカー
駐車場林道入口に駐車スペースあり
登山道の有無廃林道から山頂間は無し
籔の有無標高約1230mより上部は笹藪
危険個所の有無無し
山頂の展望無し
GPSトラックログ
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コメント南側の深作から延びる廃林道を歩き1129m峰から南に延びる尾根を登り1330m峰経由で山頂に立つ。道はないが標高1230mくらいまで笹藪は無く比較的歩きやすい尾根が続く。1330m峰〜山頂間は笹が濃いが獣道あり




林道入口 林道入口の駐車スペース
林道分岐から先が廃林道 林道をショートカット
廃林道に出る ここから尾根に取り付く
最初は灌木がうるさい 少し登ると歩きやすくなる
900m付近 この目印が1129m峰まで続く
1129m峰 1129m峰から東方向
自然林の歩きやすい尾根 古い目印が続く
ワイヤーがかかった木。2本ある 標高1230mくらいから笹出現
でもそれほど笹は濃くない 1330m峰の標石
1330m峰から北上 笹が濃くなるが獣道あり
熊棚 熊の木登りの爪痕
大沢上山山頂 山頂標識。西俣山と同じもの
標識の裏側。西俣山より鮮明に残る 帰りの1129m峰
林道 林道を横断してショートカット
尾根直上は灌木がうるさい 次の林道も突っ切ってその下の林道へ
さらに林道ショートカット。こちらは歩きやすい斜面 林道入口到着


 本日2山目は大沢上山。ここは落合集落の北側の山で、地形図を見ると北側に林道が通っているのでこれが利用できれば楽に往復可能だ。しかしネットで検索するといくつも記事がヒットするが、どれ1つとしてこの林道を使ったものがなく、山の南側の短い林道から往復したものばかりだった。おそらく林道入口にゲートがあって林道歩きが長いのだろうと判断した。記事によれば南の林道は最初から荒れていて普通車での進入は無理とのことで、下から歩くしかない。しかし林道以降の笹藪はそれほど深くないらしい。西俣山と違って何件もの登山記録がヒットするだけでも、それほどやっかいな山とは思えなかった。ただし林道入口から山頂までの標高差は約750m。今日は西俣山で既に600m登っているので計1350m。一度にまとめてこの標高差を登るならいいが、2回に分けてとなると体感的にはけっこうきつい。しかも藪漕ぎを含めてなので通常の山より体力を使う。本日2つ目の山の方が標高差が高いなんてパターンは滅多にないが、今回は近くに適当な山がないのでしょうがない。

 カーナビで林道入口へ。入口に1台分の駐車余地がありここに車を置いて歩く。林道の最初は草は生えているが普通車でも入れる程度の路面状況だったが、少し上がって林道が右に鋭角に分岐する先は廃林道状態に変わり、バイクなら入れそうだが車は無理だろう。地形図どおりにジグザグに上がるが、面倒なので植林斜面をショートカットしたりする。

 目的の尾根は1129m峰から南に落ちて標高880m付近で林道と交差するもの。ネットの記録ではこの尾根を使っていて、写真を見る限り藪は無いらしい。たぶん尾根取り付きに目印くらいあるだろうと思ったが、目的の尾根に到着したが尾根取り付きは土の法面で目印、踏跡なし。意外だ。でも読図上、ここが目的の尾根なのでかまわず取り付くことに。幸い、獣道らしき筋が尾根に上がる場所で簡単に上がれた。

 尾根上は基本的に植林だがしばらく放置されているようで、細かな雑木が浸入して邪魔だ。作業道も見当たらず隙間をつないで上を目指す。やがて植林の木の高さが高い地帯に入ると雑木の数がぐっと減り格段に歩きやすくなった。林道からこの場所に直接出る作業道があればいいのだが。

 この先はピンクのリボンが頻繁に登場、登山者の付けたものではなく林業作業用と思われるが尾根上にあるので帰りにはいい目印になる。傾斜がきつくなると尾根が不明瞭になって下りがいやらしいがピンクリボンが頼りになるだろう。この辺は笹、潅木藪とも無くて比較的歩きやすい植生が続く。

 1129m峰に到着するとルートは右へ。ここも植林で西に落ちる尾根上にもピンクリボンが下がっているが、右へ伸びる尾根には目印無し。たぶんこの先は植林ではなく自然林ということだろう。目印など無くても尾根は明瞭で下り用の目印など不要だろう。予想外にまだ笹が現れない。でもネットの記録だとどこかから笹藪だったと思う。この先は目立たないが白い荷造り紐の目印が点在するようになる。かなり古そうでズタズタに裂けて風にたなびいていた。

 標高1150m付近で尾根上に露岩が登場するが危険はなく通過可能。一本調子の歩きやすい尾根を登っていくと、途中で箇所ほどワイヤーロープがかかった木が立っていた。たぶん下部斜面の林業作業時の索道用支柱として使われたのだろう。尾根上は自然林で植林は無い。標高1230m付近から笹が出始めるがまだまだ高さは低いし密度も低く楽勝。徐々に笹が高くなってくるが密度はそれほどでもなく簡単に掻き分けられる程度。既に午後で笹の朝露は消えているので濡れることもない。

 1330m峰では標石が登場、ここで左へと尾根は曲がって北を目指す。傾斜が無くなり笹はやや深くなったが、尾根直上には意外とはっきりした獣道が存在し、これをトレースできれば完全な笹の海を藪漕ぎするより格段に歩きやすくなる。獣道なのでたまに薄くはなるが、そんなときはよく左右を見れば獣道を発見できた。ここでも折れた落葉樹の枝が落ちていて頭上を見上げると熊棚。木の幹には熊の爪痕があった。ここなら一面が自然林なので西俣山よりずっと餌は多いだろう。

 最後の登りも獣道を追いかけて進んでいき、広くなった尾根直上よりもやや東寄りを通って山頂へ。三角点周辺だけちょっとだけ笹が刈られた形跡があって笹が薄くなっていたが周囲は今まで同様に笹の海。背の高い自然林に囲まれて展望皆無。山頂標識は西俣山と同一形式のもの。裏返して確認してみるとこれまた西俣山の標識と同様だった。文字が掠れて判別困難なものもあるが「2009.8.16 中津川 三?」と読めた。中津川の人か。この感じだと岐阜南東部の藪山にはどこでもありそうだ。笹薮の中で少々休憩。

 帰りはほぼ往路を戻る。尾根が単純形状であること、目印があることで林道までスムーズに下れた。林道に出てからもショートカット。藪が無い植林帯なので短縮効果は大きかったと思う。


 

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